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自宅で看てもらえない家族・・・ [ひとり言]

最近、私の親せきのおじさんが亡くなりました。



何とも言えない感情が湧いてきて、

仕事をしている時の人間の『死』とはなんか違います。





病棟ではターミナルの患者さんが数人います。





1人はネフローゼの末期、1人はDMを放置したことによる合併症の嵐で



透析も拒否したので、今は重度の心不全となりカテコラミンだらけです。





そして、もうひとりは老衰とでもいいましょうか・・・





90代半ばで認知症。



食べることを忘れ、2か月前から経口摂取していません。



家族は経管栄養を拒否…もちろんDNR…



『自然に任せたい』ということで、1日500mlの点滴のみ。





そんな状態で1か月半。







日々衰弱していて、体重は23kg…





そんな状況を見ていて家族はどう思っているのか?



…わかりません。







私たちからしてみれば、最期のひとときを自宅で看たいと思わないのか?



と思いますが、『絶対に家では看れませんから』といって、



彼是3か月以上入院しています。





その間、絶対に自宅に連れて帰ろうとはしませんでした。





外出すら、外泊すらしていません。







そんな患者さんの『死』をただただ待っている状態ですが、



毎日「可哀想なおばぁちゃん・・・」と思ってしまいます。





そんな風に思ってはいけないのかもしれませんが、



衰弱していくのを日々見ているのは、何とも言えない気持ちです。







【人の死】って特別な事、死んだらどうすることも出来ないのに、



最期を家で見ようとしない家族にはいつも疑問が残ってしまいます。







確かに、障害が残ってADL全介助な状態なら在宅は無理だというのも



よくわかります。





しかし、そのおばぁちゃんは少しのトイレ介助だけで、



全く手のかからない状態だったのに、どうして家族は自宅に連れて帰ると



言わなかったのか…





このまま衰弱していく母親を見てどんな気持ちなのか?



聞いてみたいです。







それぞれ家族のなかの事情というものもあるでしょうが、



最期なのに…と思いながら日々衰弱していくのを見るのは



本当に辛いものです…


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